コーヒーの抽出方法
コーヒーを抽出する方法には、
①湯で煮立てる方法
②湯を注ぐ方法
③水に浸す方法
④蒸気で入れる方法 などがあります。
これらの抽出方法は、コーヒー豆と水分との接触状態がそれぞれ異なるため、コーヒーの味や香りに微妙な違いが生じます。
コーヒー豆には美味しい成分だけでなく、香味にマイナスになる成分も含まれています。コーヒー豆と水分との接触温度が高く、接触時間が長ければそれだけ多くの成分が抽出されますが、同時にマイナスの成分も出てきます。
コーヒー豆の挽き方と温度や時間の関係によって、コーヒーの味や香りは大きく影響されます。それぞれの抽出方法の特徴を理解して好みに合った方法を選ぶことが大切です。
コーヒー抽出方法の特徴
◆ペーパードリップ
最も一般的で簡単な方法ですが、湯の通りが良いので湯の注ぎ方の違いで香味が大きく影響されます。
コーヒー豆の新鮮度の違いが出やすく、多少の技術が必要です。
粉の挽き方:細挽き
◆ネルドリップ
適度な温度でゆっくり抽出されるので甘味やコクを引き出すには最良の方法です。多量のコーヒーを使用しますので、多人数分を1度に入れる場合に適しています。粉の挽き方:粗挽き
◆サイホン
コーヒーを湯で煮立てるため短時間で成分が多量に抽出されますが、コクや甘味を出すのが難しくややきつい感じの味になります。コーヒーの抽出を視覚的に楽しむことができます。粉の挽き方:中挽き
◆コーヒーメーカー
メーカーの機種によって湯の温度や接触時間が異なります。一般的に粗い味になります。
粉の挽き方:中粗引き
◆水出しコーヒー
コーヒー豆を冷水に浸して長時間かけて抽出します。抽出時間によって濃厚なコーヒーができますが、熱を加えていないためすっきりした味に仕上がります。
粉の挽き方:細挽き
◆エスプレッソ
蒸気がコーヒー豆に接触して水に戻るときの短時間の作用で抽出されます。
深煎りの豆でも苦さにまるみのある濃厚なコーヒーが楽しめます。
粉の挽き方:パウダー
一般的には次のように言うことができます。
湯の温度と香味
・沸点に近い高温の湯は成分が早く出すぎてコクや甘味が出しにくい
・ぬるい低温の湯は成分を出し切れず薄っぺらな味になる場合が多い ・ペーパードリップの場合は湯通りが比較的早いのでこの傾向は顕著にあらわれる
粉の挽き方と湯の温度
・粗挽きは湯通りが早いので高温の湯で抽出
・細挽きは湯通りが遅いのでやや低温の湯で抽出
焙煎度合いと粉の挽き方
・深い焙煎の豆は細挽きだと苦みが強い
・浅い焙煎の豆は粗挽きだと酸味が強い